開催概要Outline of the event
GREETING開催のご挨拶
また、教育講演では、東京科学大学名誉教授・宝塚医療大学教授の荒川真一先生に「これからの歯科衛生士に求められる “Plus α” –歯科衛生士として輝くために–」というタイトルで、今後の歯科衛生士に何が求められるかについてお話しいただきます。今後の歯科医療において、歯科衛生士に求められる役割は益々増えていくことは間違いありません。歯科医療関係者がそれぞれの役割をよく理解し、お互いの立場を尊重して働いていくためにぜひ聞いて頂きたい内容だと思います。
今年も多くの演題の応募を頂き、ありがとうございます。非常に興味深いタイトルが数多く見受けられ、当日の発表を楽しみにしております。Winter Dental Meeting in Tsuに参加された皆様が参加してよかったと思える内容になるように実行委員会も鋭意努力しています。ぜひとも多くの方々の参加をお待ちしています。今回は津リージョンプラザでの開催となります。皆様にお会いできることを楽しみにしております。
ウィンターデンタルミーティング in 津
実行委員会委員 第6回大会長 藤田 剛
- 名称
- 第6回 Winter Dental Meeting in Tsu
(ウィンターデンタルミーティング in 津) - 会期
- 2025年11月30日(日) 9:50~(9:30開場)
- 会場
- 津リージョンプラザ 3F(会場:お城ホール)
- 大会内容
- 特別講演、教育講演、一般演題、業者展示
- 参加費
- 無料
- 参加資格
- 歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科医療関係の学生・その他歯科医療従事者
PROGRAMプログラム
特別講演
「異常気象の未来予測–温暖化が日本狙い撃ち!なぜ?–」
三重大学大学院 生物資源学研究科地球環境学講座 気象・気候ダイナミクス研究室 教授
立花 義裕先生
今年7月上旬に上梓した拙著『異常気象の未来予測』(ポプラ新書)において、世界は地球温暖化による〝アナザーワールド〞の入り口に来ていると書いた。アナザーワールドとは、例えば「日本の夏の気温が、40度が当たり前の世界」のこと。この夏、「40度の夏」という私の未来予測が、すでに現実となってしまった。日本は極暑に襲われ、夏の平均気温が観測史上最高となった。原因は、CO2の増加に伴う地球温暖化である。地球温暖化は、全世界で「公平」に温度が上がる現象ではない。ここ数年続く猛暑は、日本が世界で最も深刻だ。なぜ日本を「狙い撃ち」するのか?今年の夏の暑さの原因を理解すれば、未来の日本の気候も見えてくる。40度越えが当たり前の日本を望む人はいないだろう。だからこそ、CO2削減は待ったなしなのだ。
日本では、熱中症で命を落とす人数は、近年はほぼ毎年1000人を越えている。2024年は、2000人に達したとの報告もある。温暖化が進めば、1万人に届くのは時間の問題かもしれない。熱中症が死亡の主因の一つとなる時代が近い。猛暑は、人の寿命を縮めるという研究もある。人の命を守りたいから、医歯薬系の学問を志す若者は、昔も今も多い。同様に、人類を守るためにも、もっともっと気象学や気候科学を学んで欲しい。
本講演が、歯科衛生士を目指す皆さんにとって、誇りをもって最大限にチャレンジしていただく一助になれば幸いです。
教育講演
「これからの歯科衛生士に求められる “Plus α” –歯科衛生士として輝くために–」
東京科学大学 名誉教授、
宝塚医療大学保健医療学部 口腔保健学科 教授
荒川 真一先生
歯科衛生士は3大業務の一つ「歯科診療の補助」として相対的歯科医行為を行っています。一方、海外に目を向けてみるとダイレクト・アクセス(歯科衛生士単独の処置・治療)が54%の国で認められており、特にアメリカにおいては多くの州で浸潤麻酔やエックス線撮影が認められています。
副題にありますが、歯科衛生士として輝くために、日本歯周病学会(JSP)認定歯科衛生士の資格を取得することも一つの選択と思います。JSP
歯科衛生士関連委員会の委員長であった経験から、申請や審査において散見される保留(要修正)、不合格となる点などについて具体例を示しながら説明したいと思います。また、歯科衛生士による浸潤麻酔が話題になっていますが、厚生労働省の歯科衛生士の業務のあり方等に関する検討会、令和7年度
厚生労働行政推進調査事業費補助金【歯科衛生士による浸潤麻酔行為の教育カリキュラム作成のための研究】に参画しているので、この点についても言及する予定です。また、時間があれば、SaMDの歯科への応用についても紹介したいと思います。
